VDT症候群とは?
VDT(Visual Display Terminal)とは、コンピューターを使用するための表示装置のことです。
具体的にいえば、ワープロ、コンピューター、テレビの液晶のことです。いうまでもなく、これらは現代人の生活にはなくてはならないものです。
VDT症候群とは、VDTを使って日々長時間の作業をしているためにかかる症状のことを指します。別名テクノストレス眼症とも呼ばれています。
目はもちろんのこと、酷い場合は全身の病、精神的な病も引き起こします。
目の症状としては、目が疲れる、視力が落ちる、目がかすむ、目が痛むといったことが初期症状です。
目の症状がひどくなると、近視、角膜炎、結膜炎、ドライアイ、めまい、けいれんを引き起こしかねません。
体の症状としては、肩が凝る、首から肩・腕が痛む、だるいなどの症状が起こり、更に症状が悪化すると、背中の痛みを発症します。
精神の症状としては、イライラ、不安感、うつ状態になることが懸念されます。
これらの原因は、VDT作業が長時間同じ姿勢になるため、首、肩、腕の筋肉が緊張すること、
視線がディスプレイ、キーボードの間を頻繁に移動するため、疲労しやすくなることにあります。
VDT症候群を予防して目を守りましょう
VDT症候群の究極の予防対策はパソコンやテレビの液晶に目をやらないことです。しかし、そのようなことは日常生活の営み上ありえないことです。
しかし、VDT作業を適度に管理することでVDT症候群を予防することができます。
注意点は下記の5つです。
@1時間ごとに10〜15分は休憩をとり、遠くの景色を眺めて目を休める
Aときどき適度に体を動かして、緊張をほぐす
B眼鏡、コンタクトは度のあったものをつかう
Cパソコン等のOA機器を使うときは姿勢に気をつける
姿勢が悪いと目に必要以上の負担をかけることになり、視力の低下や眼精疲労を招いたり、肩こりや頭痛の原因になります。疲れ目を予防し、目の健康を守るためには、日常生活で常に正しい姿勢を保つ努力と工夫が欠かせません。
PCなどの作業をする場合、イスに深く腰をかけて背筋をまっすぐ伸ばし、机の面がへその高さになるように座るのが理想とされています。また、パソコンの画面は50cm以上離してみるようにしましょう。
ただし、長時間にわたって同じ姿勢を続けていると筋肉が緊張してかえって負担がかかるため、ときどき腰や足の位置を変えることも必要です。
癖のついた悪い姿勢は、なかなか治しにくいものです。目とからだの健康を守るためには、姿勢をチェックして、悪いところがあれば進んで改善することが大切です。
D眼科で定期健診を受ける
OA機器を使うことが日常的になっている人は定期的に眼科医の診察を受けましょう。
目は一生ものです。目の健康管理には気をつけましょう。
VDT作業用メガネ
合っていない眼鏡、コンタクトレンズも疲れる原因になります。
一般的にコンタクトレンズはVDT作業に不向きだと言われていますが、パソコンに適した眼鏡を作るのはそんなに難しい話ではありません。
第2回のコラムで説明いたしましたように、メガネは遠点・近点の位置を調整する道具ですから、正確に測定した対象物までの距離が明視できるように、使用される方の残存調節力を考慮した上で、必要ならば眼位(斜位/斜視)の矯正も行って、装用テストを繰り返しながら度数を決定するだけです。
ただし、一般的には、その度数では遠くを見るのは不自由になることもあり、また一般的な老眼鏡に比べて遠くにピントが合うので老眼鏡としてもやや使いにくくなることもあります。もし、OA用の特殊フィルター機能を持ったレンズを使用する場合、色が付いていて暗く感じるため、パソコン以外の用途には余り使えません。パソコンに触れる時間が長くて、どうしても眼精疲労が辛いようならば、試してみる価値はあるかと思います。
その場合は、あらかじめ、対象物(ディスプレイやキーボード)までの距離、そして眼からの角度をなるべく正確に測定しておいてください。
最近、各レンズメーカーから、近近レンズ、デスクワーク用レンズという名称で、パソコンの使用等に適したレンズ設計という謳い文句のレンズが発売されています。レンズ上部の度数を弱くして明視範囲(奥行き)を広げた設計になっており、レンズ上部でパソコン画面、レンズ下部でキーボードや原稿等を見る場合に適した度数分布となっていますが、視線を横に振ると揺れが発生する場合がありますので、必ずしもすべての方に快適とは限りません。購入の際は、レンズサンプルをお試しになりお決めください。